6月とはいえ余り気温は上がらないようなので街道歩きに出て来ました。東武線の特急けごんで栃木駅に9時半前に着いて早速歩き始めです。前回離脱点からほんの少し東進しすぐ北上の為左折です。先ずは熊野神社です。室町交差点から北は市の中心街ですが以前来た時に歩いている所でした。
街道には上写真の様に古い歴史的な建物が多く見られます。一番右手の建物が三枡屋という人形屋です。街道右裏手の神明宮は見て来ましたが、以前行った山本有三の墓がある事で有名な近龍寺はパスしました。その後は街道左手に寄り道します。
上写真は巴波川沿いにある横山郷土館です。蔵は地元という事もあって大谷石です。続いては旧県庁(現栃木市立文学館)です。今は宇都宮に有る県庁ですが、昔は栃木市に有ったという事になります。
街道に戻り北上し、万町交番前交差点で左折しすぐまた右折し上写真の裏道に入って行きます。ここからは伝統的建造物の保存地区で上右写真は岡田記念館です。その左隣が畠山陣屋跡となります。
更に北上して程なく三叉路でそこには上写真の庚申塔道標があります。日光に連なる例幣使街道は右となります。
続いては上写真の油田味噌の建物で、味噌田楽を食べる事が出来るようです。当方は更に行った先で小さな日本蕎麦屋が有ったのでそこでざるそばの昼食としました。
東武日光線を跨線橋で越えて暫く行った先が合戦場宿です。その右手に小平浪平生誕地の石碑が有りましたが、この方は日立製作所の創業者との事でした。上写真が本陣跡の建物らしいですが、特に説明版なども有りませんでした。
北上し右手に升塚(上写真)の案内板が有りましたので寄りました。かっての合戦の戦死者を葬った塚という事で、上に登ってみると上右写真の石碑が有りました。
北上を続け北関東自動車道を潜った先の左手猿田彦神社に寄りました。暫くまた北上を続け東武金崎駅の入り口辺りから金崎宿です。上写真が元本陣の現個人宅の建物です。
思川を渡って左折し、暫く行った先に上写真の磐裂根裂神社です。この神社の裏手には十九夜塔群が有りました。
街道右手に磯山神社(上左写真)が有るという事で寄り道しました。参道は結構長く、しかも脇は紫陽花の様でした。残念ながら開花前でしたが、暫くすれば紫陽花参道になって混雑するのかも知れません。
16時過ぎに壬生街道との追分に着きました。上写真が追分道標ですが、残念ながら何と書かれているのかは読めません。このサイトを見ると正面には）「右 中仙道 左 江戸道」と書かれているようです。さてここで例幣使街道は終わりでこの後は壬生街道として日光街道との今市追分に繋がります。
ここから東武線楡木駅へ出て20分ほど待って南栗橋行き各駅停車に乗りました。南栗橋で始発の半蔵門線乗り入れの電車に乗り換え東京へと帰りました。
ゴールデンウィークの混雑も終わったという事で街道歩きに出て来ました。東武線館林駅から佐野線に乗って佐野駅下車です。街道に戻って道路元標を確認してすぐ東進を始めます。相生町で左折し北上し左側の西宮神社を確認します。続いては右側の石段を登って下写真の引地山観音です。
街道を北上し両毛線を踏切りで越えて、東武線の高架を潜ります。突き当たった所に下写真の妙願寺で、ここで右折しまた東進です。
暫く歩くとそこは犬伏宿ですが、先ずは街道右手の台元寺を確認します。続いては街道左手に有った下写真の案内板です。しかし本陣の碑も無ければ、特別な遺構も確認出来ませんでした。
その米山古墳の麓に上写真の新町薬師堂です。ここは「真田親子 犬伏の別れの地」として有名とのことで、関ヶ原の合戦前に親子三人がここで協議し、敵味方に分かれる事を決めたとされているようです。
更に東進し東北道を潜り両毛線を踏切りで渡ると国道67号に合流します。ここはみかも山の麓で以前行ったかたくりの里の前をやり過ごします。道が右にカーブし始めたところの左手に上写真の追分地蔵堂です。
その先で街道右手に入り寄り道です。慈覚大師誕生の地とされる所で、誕生寺の境内かと思われる所には上写真右の産湯の井というものが見られました。
東進を続けて12時頃街道沿いのコンビニにイートインが有ったのでおにぎりの昼食としました。更に東進し右手の宝泉寺観音堂を確認した後郵便局手前で左折して北上します。やがて左手に上写真の和泉天満宮を確認出来ます。
富田宿に向かう街道は日曜で車も少なく上写真の様に穏やかでした。富田宿本陣跡の碑(下写真)は街道右手で、左手にあるべき本陣は残っていません。
その先で左手に寄り道します。大平西小学校のところに下写真の富田城跡の碑です。
街道に戻った左手には下写真の木造建築で旧大平下病院という事でした。
永野川を古い方の永久橋で渡り暫く土手沿いを北上します。道はやがて道なり右に曲がり東進します。
曲がってすぐ右手にあるのが川連天満宮(上写真左)です。そしてこの神社のすぐ横に上写真右の川連城址の碑です。両毛線の高架を潜ると栃木市の市街部です。
上の写真のような案内標柱が何か所かで見られます。ここから東進しますが、栃木駅から北上してくる道との交差点で今回の街道歩きは打ち止めとして駅に向かいました。二十分以上待って南栗橋行きの各駅停車に乗り、南栗橋で始発の中央林間行きに乗り換えて東京へと帰りました。
4月になってから日曜は天気予報に傘マークの有る日が多く中々出掛けられませんでしたが、やっと27日に歩きました。前回と同様に北千住から特急に乗って9時過ぎに太田駅に来ました。前回の離脱点からスバルの建物の前を東進します。新島町で左折し、馬洗い場跡、地蔵堂と確認し122号線を越えます。
その先の左手に石原賀茂神社ですが、この神社なぜか鳥居が有りません。その代わりに救命犬の像があります(上写真右)。かって例幣使がこの神社を訪れた際に犬が激しく吠えるので家来が切り捨てた所、犬の首が飛んで鳥居にいた大蛇に噛みついたという話があるようで、その時に鳥居は外されてそのまま現代になっているようでした。
台の郷の辻道標のところから裏道ですが、すぐに128号線に合流します。矢場の交差点で左折して裏道に入り八坂神社、勢至堂地蔵堂等を見て進みます。堀込源太の墓を確認して38号線を横切ります。時刻は11時半前でしたが、和食系のファミレスが有ったので、天ざるの昼食としました。昼食後も東進して八木宿に入って行きます。本陣跡には何の遺構もなく、その先右手には八木節会館が有ります。福居駅そばには上写真の赤レンガの工場が見られました。
歩いている128号線は現代でも例幣使街道と呼ばれているようで、上のような標識は数多く見られました。
街道はやがて梁田宿に入り、上のような新しい標識が見られます。
ここ梁田には長福寺(上写真左)が有ります。この辺りは戊辰戦争の梁田の戦いの舞台だったようです。境内には東軍戦死者追弔碑(上写真中)が有ります。更に裏手の墓地に行くと、梁田戦争戦死塚(上写真右)を見る事が出来ます。
街道は渡良瀬川(上写真)にぶつかり、かっては渡しですが現代は川崎橋で渡ります。河川敷はゴルフ場になっていました。橋を渡ってすぐ左手に降りて、川崎天満宮を確認します。
暫く128号を歩いて出流川の先で左折します。前方に小高い丘が見えますがそれが岡崎山古墳群です。その麓のところで右に寄り道して厄除け祈願寺元三大師(上写真)に行きました。
街道に戻り、古墳群の麓を回ってやがて県道67号と交差します。その交差部左手にあるのが上写真の道標二基です。詳しくは説明版に有りますが、佐野道、足利道、太田道の三叉路という事でしょうが、元の位置とは当然異なります。今回は太田道から来て右折して佐野道ですが、左折すれば足利道という事なのかと思われます。
街道はやがて佐野市街に入ります。佐野と言えば厄除け大師ですが、そこは以前行っているのでパスし、すぐそばの日限地蔵尊のみ確認します。星宮神社の入り口付近で上の街道写真を撮りました。一番奥の店は味噌まんじゅうの店でした。ここから佐野駅はすぐで、17時28分の東武線電車に乗って館林、久喜乗り換えで東京に帰りました。
4日前の水曜日には東京で雪が降ったものの、この日は20度越えの予想なので2か月振りで街道歩きに出て来ました。しかしこの日は花粉が多いだけではなく黄砂も飛んでいるようで、いわゆる春霞の天気でした。東武線の特急りょうもう号で太田に出て来て、各駅停車に乗り換え前回の終点境町に9時半頃到着です。
高札場跡とされるところから街道東進を始めます。街道はこの先で左折するのですが、その前に右手に行って上写真の道標を確認しました。標柱に説明があって、この道標は1787(天明7)年に作られたものとありました。元に戻り左折ですが宅地化で道筋は明瞭ではないようです。やがて来る時に乗って来た東武伊勢崎線の踏切に着きます。
踏切手前を左に入った所にあるのが法楽寺(上写真)です。踏切を渡り暫く行って子育て地蔵を確認します。早川を渡り国道17号(上武道路)の高架を潜ってその先で左に行きますが国道354号の影響で道筋は途切れています。何とか354号を越えてからやっと旧道筋です。街道左手の矢抜神社を確認します。
続いては 来迎寺(上写真)ですが、モクレンでしょうか、ほぼ満開のようでした。街道筋を東進し、右手に下写真の三本辻地蔵尊を確認しました。続いては左手の医王寺を見て更に行きます。
同じく左手に下写真の建物を見ますが、これは山崎酒造という明治8年創業の酒屋さんだそうです。続いては右手の貴先神社、更には左手の長命寺を確認します。既に時刻は12時を回り、食事処がないのかマップで見ると手打ちうどん屋があるようでした。街道は左に曲がるのですが少し直進してこのうどん屋で昼食としました。
昼食後街道の左折地点に戻ります。ここには下写真の木崎宿を示す石碑が有ります。暫く旧道を感じさせる裏道でしたが、ほどなく元の道に戻りました。左手の常楽寺を確認し、街道は一度右手に分かれますが、すぐ元の道を越えて暫く裏道を行きその跡また元の道に戻ります。しかし戻る所を間違えたようでしたが気付かずそのまま進みました。
嶋岡酒造(下写真)を右手に確認しました。この先で左に入ると威光寺です。
ここには下写真の様に新田義興の墓が有ります。新田義興は新田義貞の次男に当たる南北朝時代の武将という事です。
さて街道は太田市の中心部に入って行きます。東武桐生線の高架を潜り暫く行って左折し東光寺(下左写真)に寄ります。何故かここにも新田義興の墓(下写真右)が有るという事のようでしたが、分骨なのか何の説明もないので良く判りませんでした。
街道に戻って更に行った左手に本陣跡の石碑(下写真)ですが、建物その他遺構は有りません。
まだ時間は早いものの、太田駅に行って帰りの特急を確認します。15時55分の浅草行の指定を確保し、駅前の図書館内のカフェで時間調整としました。浅草には18時前に到着し、吾妻橋近くで夕食としてから帰宅しました。
先日佐野で歩き終えた千人同心街道は例幣使街道と合流して最終的には日光に向かいます。そこでこの後は日光例幣使街道を歩いてみる事としました。その起点の倉賀野駅に日曜日の九時前に着いて、一路東へと向かいます。
上写真が中山道との追分で、右に行くと中山道で江戸に向かいますが、当方は左の例幣使街道を歩き始めです。この街道は佐野を経て、楡木と言う所で小山から来る壬生道に吸収されます。そこからは今市へ行って日光街道に合流し日光に行く事となります。
不動山古墳を左に見て東へと進みます。萬福寺の石仏を見て街道左手の玉村八幡宮(上写真)に着きます。ここはかなり大きな神社で、未だ初詣の名残りが有りました。この神社の向かいつまり街道右手には称念寺があり、家鴨塚というものが有ります。説明板によるとこの地に留置されていた国定忠治の通風治療に家鴨の生血を飲ませたという事で、その家鴨の塚という事のようです。
少し行った先で左に入り木島本陣跡の歌碑を見ました。本陣が有るという事でこの辺りが玉村宿の中心部で、街道沿いの小さな公園横に上写真の例幣使街道説明書きが有りました。街道を東へ進むと県道との大きな交差点角に郊外型の吉野家が有ったので久し振りの牛丼では無く牛すき丼を食べ昼食としました。
昼食後すぐに一旦街道を左に分かれて寄り道です。上写真の文安銘の五輪塔を見に行きました。室町時代の夫婦の墓らしく、その解説は説明板に書かれてありました。街道に戻りますが、道は東進から南東へと南寄りに方角を変え、工場地帯の中を抜けていきます。ホチキスで有名なMAXの工場を右手に見て聖蹟記念碑の所で旧道は左に分かれます。
常楽寺の所で元の道にぶつかり、その界隈が五料宿です。石垣(上写真)で囲まれた船問屋跡地を確認しました。それ以外にも関所の跡が有るとの事でしたが、説明板のみで石碑等は探したものの有りませんでした。
利根川を五料橋(上写真)で渡ります。橋の上からは見通しが良く、浅間、赤城といった山々から日光方面の山塊まで良く見えました。しかし風通しが良過ぎて強風で、かなり寒く身体に堪えます。橋を渡ってすぐ左手の柴町八幡宮を確認します。
その先街道右手には松(上写真)が見られ、門のみが残っているようですが柴宿本陣の跡です。この先で街道は右に直角に曲がります。柴宿の枡形のなごりなのでしょう。
街道は雷電神社(上写真)のところで道なり左に曲がります。満善寺を左見て先に進んで行くと左手に近代的な建物群が現れますが、東京福祉大学のキャンパスでした。豊武神社を左に見て進んでいきます。
忠治茶屋(上写真)という焼きまんじゅうで有名らしい店を左手に見た先で旧道は右に分かれて、細い道を南下します。
右手に上写真の案内板ですが、ここが右赤城として有名な所です。それまで左手に見える事の有った赤城山塊がここでは右手に見える事でこの名前です。東海道の吉原には左富士というのが有りますが、それの例幣使街道版というところでしょうか?
竹石の渡し跡の説明版を見て広瀬川を渡るとかっての境宿に入って行きます。織間本陣跡の大きな石碑を右手に見た先の交差点で本日の街道歩きは終わりです。左折して東武線境町駅へ行って、1時間に2本しかない列車を殆ど待たずに乗って、館林、久喜と乗り換えて東京に帰りました。
