2000年8月22日の日経朝刊によると、旧塩浜別館＝トレーディングセンターは東洋情報システムのデータセンター用ビルに改装されるとのことで、8月内にも同ビルを管理する整理回収機構との交渉がまとまるとの事である。譲渡価格は約30億円との報道。
さて茅場町の旧本社に続き塩浜別館も処分方法が決まったようだ。清算処理の大詰めも近いのだろうか？ ところで管理者が破産管財人ではなく整理回収機構ということは、既に清算法人三洋証券から見れば手離されていると言うことのようだ。日債銀がらみの債務処理で担保として取られたという所だろうか？ 新聞報道は88年に約80億円投じて建設したというが、私の認識は土地200億＋上物100億円＝300億円だから、TISが30億円で買えば約10分の1というところである。但し大幅な改修をすれば相当な費用が発生するので、安いかどうかの判断は難しい。IT技術の進展でデータセンター事業は拡大しているが、競争も激しくTISの成否が注目される。