アジアにおける日本を考えた場合、やはりこの二国の民主化こそが最も必要な事と考える。
北朝鮮はいつ軍事クーデターが起きてもおかしくない状況と考えるが、核兵器やミサイルの保有を考えれば、今の金王朝も、それに代わる軍事政権も日本にとって好ましいものではない。拉致事件の解決にしても、こうした独裁体制の元で根本的な解決は期待薄であり、やはり民主政権の樹立が必要だ。東欧、特にルーマニアなどを考えれば、民衆による蜂起が望ましいが、政府軍の事を考えれば、ある程度の軍隊分割が無ければ難しいだろう。結局は軍事クーデターをステップの民主化しかないのかと考える。しかし北朝鮮は密告、拷問、収容所、処刑とかっての文化大革命の中国のような状態になっているようで、軍事クーデターの可能性もどこまであるのか。一方張成沢処刑等に対し圧力をかけるべき中国も、かっての共産党の行なってきた事と同じ事に対し意見を言う資格もなく、かといって民主運動など起これば、自らに振り掛かるだけでもあり、何も出来ないのが現実だろう。
その中国は経済こそ世界ナンバー2という地位に付いたが、それ以外は酷いものだ。反政府勢力に対する弾圧・人権抑圧、深刻な大気汚染と、アジアでは最も下流の国と言って良いだろう。ウイグルやチベットなどの少数民族に対する弾圧が収まる気配はなく、はっきり言って一日も早く共産党独裁政権が倒れ民主国家になるべきだ。しかし北朝鮮の民主化同様にこちらも難しいものと思う。小さな民主化運動はあっても、中国の政府軍に力で抑え込まれてしまうのは北朝鮮の現状とさして違いはない。しかしそれではいつまで経っても人権抑圧・格差拡大の最悪国家は終わらない。
1989年の天安門事件から25年目の今年、多少の犠牲は伴っても大規模な民主化運動を行なうべきだろう。自らが民主国家になろうと国民が努力しなければまた次の25年後も独裁国家のままだろう。十億人単位の国なので、一万人単位の犠牲は止むを得ないつもりで民主化運動を行ない、一部軍部の分裂も誘って、少数民族国家の独立と新民主化中国の成立を図るべきだ。いつまでも共産党一党独裁国家でいる事は、恥ずかしい事と中国国民は思うべきである。
安倍首相の靖国参拝に対し、中韓両国そして北朝鮮も強く非難している。しかしその非難の主目的は国民の自政権に対する批判を回避する為のスケープゴートとする事だ。特に中国は共産党に対する批判の矛先を変えさせる道具とし、天安門事件以降反日教育を強めた。毛沢東は日本軍がいたからこそ共産党軍が勝てた歴史的意義を認識していたが、それ以後の中国指導者は歴史の真実を歪曲する事に力を注いで自らの延命に使った。李承晩ラインで竹島を強奪した韓国も同様である。日韓併合に対し韓国は今も謝罪要求のオンパレードだが、日韓併合が無かったとした場合、北朝鮮・韓国という今の国自体存在せずにロシアの一地域になっていた事は歴史を正しく理解していれば判る事である。
結局のところこの二国を民主国家とする事が今後の日本にとって大切な事だ。中国はある程度民族別に複数の国家が良いが、北朝鮮は韓国との統一、あるいは中国・ロシアの朝鮮民族の多い地域を含めての統一という事も考え得る。しかしそれの実現にはかなりの血が流れるのは当然として、大朝鮮民族統合を掲げる指導者が必要だろう。今のところそうした英雄が出て来る事はない。金正恩に粛清されてしまうのではなく、下剋上をして民族統一を図る指導者によって半島を統一する、やはり初夢なのだろうか?
前ページに戻る---> RETURN