桜を見る会前夜祭について、安倍氏の公設秘書が政治資金規正法の不記載で略式起訴され、安倍議員は不起訴となった。不起訴で良いとは思えないが、これ自体は予想通りなので、検察審査会を経ての強制起訴に期待する。しかし強制起訴となっても有罪は難しいと見ており、政治資金規正法は残念ながらザル法と言うしかない。一人当り約三千円補填は公職選挙法の利益供与での起訴は可能なはずだが、検察にヤル気が無かった訳であり、極めて残念というしかない。
安倍氏は不起訴を踏まえて、記者会見と国会での釈明を行なった。記者会見はコロナ禍につけ込んで記者の人数制限をし、出席した議員の斬り込み不足もあって極めて不十分なものだった。稀代の嘘つきを長く政権に就かせていたのは、メディアに大きな責任が有ると再認識させられた。
国会での釈明質疑は一部録画等で見たがこれもまた酷いものだった。聞いてもいない事を長々としゃべり、短い質問者の質問時間を浪費させ、質問に対しては答えなかったり曖昧に答えたりと首相在任中と同じだった。領収書についてはホテルに求めれば最低三年間再発行が可能なのでそれを求めていた質問議員もいたが、恐らく安倍氏はそれをしないだろう。証人喚問で無ければこの程度の内容で終わる事は予想通りであり、再度証人喚問を求めて欲しい。
釈明質疑で疑惑は更に深まったというのが事実だ。安倍氏の説明によれば、安倍氏は秘書に騙されて国会で虚偽の答弁をしたという。しかも補填金額は安倍氏のポケットマネー口座から引き出されていたらしいが、その秘書を業務上横領などで告訴する気はないらしい。外形的には秘書独断で行なっていたとはとても思えない。当初収支報告に記載していたのをその後止めたのは、時期的に考えれば小渕優子議員の事件を見て、へたに証拠を残すと不味いと考えたのと推測される。しかしそれを秘書が独断でするとは常識的には考え難い。
国会の調べで、安倍氏は桜を見る会について118回も事実と異なる答弁をしている。過去これほど酷い首相が居たのか知らない。子供の教育に良くないというか、国会を軽視し国民を愚弄してきた安倍氏はこの事実だけでも議員辞職に値する。安倍氏が今後も議員を続けたいのであれば、先ずは証人喚問に応じて、今回更に深まった疑惑を自ら晴らすべきだ。それをする気もないのであれば、安倍氏は国会という議論の場に不要な人物であり、自ら辞職し政界から引退すべきだ。
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