呆れた外務大臣だ。外務省改革とか言いながら、自分の出身官庁経済産業省(旧通産省)の後輩を経済協力局長に起用しようとする。これは外部の人材を登用するというものではなく、旧通産省の縄張り拡大をOGたる川口外相が率先して行なっているに過ぎない。こんな馬鹿な人事を実践する外相は即刻更迭すべきである。そもそも改革が最も必要な省の大臣に元官僚を起用するのがミスキャストであり、今回の経済協力局長人事に首相が同意を与えているのなら、小泉内閣自身の失態・汚点というべきものである。
このサイトは昨年初以来外務省批判ばかりである。外務省が何も改革が成されぬまま、不祥事を繰り返してきた事実を物語っている。昨日も丹波ロシア大使がホテルからスポーツクラブ利用権を供与されていた事実が明るみに出た。ホテル側の話では各種レセプションを開催してくれる日本大使館はお得意様ということで、今後も利用した頂くことの見返りで便宜供与したという。これを我々庶民の用語では贈収賄という。そうした便宜を受ける代わりに値引きをお願いし、一円でも税金の出費を抑える。国民・主権者が望むそうした行為を外務官僚達がすることはない。要は何ら改革などされていないという事である。
川口大臣はこの丹波大使を処分することもなく、ただ止めるように指示しただけだという。これはこうした不祥事の再発を防止しようというのではなく、今は時期が悪いから世間の注目が外務省から離れるまで待てと言っているようなものである。こんな外相に外務省の改革など進められる訳がない。一刻も早く更迭し、民間から改革に意欲のある人物を登用すべきである。
ODAが国外で進められる公共事業として、相手国の国民に役に立っていない一方で、外務官僚の利権の巣となっているのは、今回の鈴木宗男事件を見るまでもなく明らかである。北方四島に作った発電所は予備用として待機しているだけで無駄となり、四島返還にも全く役立っていない。こうした意味なきODAの改革には、市民のレベルで物を見る事の出来る人材が必要である。今回の後輩起用人事を見直さないと言うのであれば、我々主権者・国民は川口外相の更迭を求める。
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