いま政治は特殊法人改革などの構造改革推進が最優先の時である。その大事な時に特定の政党の利益だけを考えた選挙制度変更などもってのほかである。自民党は公明党が主張した地域振興券を実施した前科があるが、今回もまた同じ轍を踏むのだろうか？ 何故そうまでして池田大作氏の創価学会政党に媚を売る必要があるのか？ ２〜３人区を一部で導入するという今回の変更案はゲリマンダーならぬイケマンダーと言って間違いのない代物である。
今回の変更案には哲学も理念も何もない。ただ一人区で当選の難しい公明党も二人区・三人区なら当選の可能性が高くなるという党利党略だけである。こうした変更案を推進しようとする公明党という団体は、もはや政党という看板を下ろして宗教活動に専念した方が良いのではないかと思う。自衛隊を派遣するのではなく、元公明党の方々にアフガニスタンでボランティア活動をして頂いたらどうだろう。宗教の壁を越えた活動に、日本だけでなく国際的な賞賛も得られるだろう。
現在の小選挙区制がそのままで良いと多くの人は思っていない。一票の格差も大きいし、サービス合戦ドブ板選挙になっている。汚職などをした候補者を小選挙区なら落選させる事が可能だと言いながら、現実には重複立候補で復活当選している。先ず一票の格差是正と重複立候補の廃止をすべきである。そもそも複数人区では同一政党から複数の候補が出て政党本位の選挙にならないとの理由で小選挙区制にしたのではなかったか？ それを自ら都合の良い所だけ複数人区に戻そうなどというのは単なる政党のエゴでしかない。
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