藤原岳は三重県にあり、近鉄富田駅から三岐鉄道に乗り換えて50分余の終点西藤原駅が起点となります。山は石灰岩露天堀が行なわれていて、秩父の武甲山のように山の一面が削られています。
西藤原駅から登山口は歩いてすぐです。登山道は整備されていて、初級者向けの山として基本的には誰でも登れます。コースタイムで山頂まで2時間半ですが、健脚の方ならそんなに掛からないでしょう。登山道は一合目毎に看板で明示されていて、どの辺を登っているかはすぐ判ります。
稜線に出ると無人の避難小屋があります。そこから山頂へは残り20分です。石灰岩を掘っている山という事でカルスト地形で、山頂からはその台地上の部分が良く見えます。
花のシーズンではないので混んでいないのかとも思いましたが、山頂はそれでも結構な賑わいでした。中部圏の方々にとって、関東の丹沢のように手頃な山と考えられているのだと思われます。
田中澄江さんの本ではアワコバイモ、フクジュソウなどが紹介されていますが、今回はシーズオフでした。それでも名の知れぬ幾つかの花が登山者の目を楽しませます。
さて登りでは殆ど人はいなかったのですが、下りは先に登った方々と一緒という事なのか下山道はかなりの混雑でした。どうやら新聞社主催の登山企画かなんかあるようで、パーティではなく皆バラバラですが、下山口へと急いで降りて行きます。制限タイムとかあるのかも知れませんが、一般登山客としては混雑を招かれるだけで、はた迷惑という感じでした。