確かに戦後日本の政権者達が誠意ある謝罪をして来なかったのは事実である。その意味で私は韓国に同情的だったし、小泉首相の靖国参拝などに怒っているのも納得が出来る。しかし今回の韓国の一連の対応を見ていると過去の私の考えは間違っていたのかと思いたくなる。
日本が併合と呼ぶ韓国の植民地化を侵略として韓国国民が怒りを覚える事は判る。他国の領土を侵害したのは事実だろう。しかしいま韓国は日本の韓国併合にクレームを言う権利はあるのだろうか？ 何故なら韓国自らが日本の領土竹島に対する侵略者として同じ事をしているからだ。もし戦前の併合について物を言うつもりがあるのならば、武力での竹島不法占拠を先ず止めるべきである。かって韓国の朴大統領(当時)は日本に返すくらいなら竹島を爆破してしまいたいと言っていた。竹島が自らの領土であったのならば、言うはずもない発言ではないだろうか？
李承晩ライン以後日本は竹島問題の国際司法裁判所への提起を主張して来たが、韓国の不同意で実現していない。もし韓国側が竹島を歴史的に見て自ら領土だと主張するのならば、国際司法裁判所への提起を拒む理由は何もない。提起に賛同しないのは、裁判に勝てる見通しがない事が自ら判っているからである。不法占拠を一日でも長く続けて既成事実化すれば、将来の裁判が有利になる事もまた判っているのである。
教科書問題については以前にも書いたし、最近の新聞でも取り上げられている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050407/mng_____tokuho__000.shtml
独裁国家であるかのように国定教科書の国が、他国の教科書にクレームを言う権利はない。韓国は歴史教科書の17%を日本による植民地時代の記述に費やし反日教育を行なっているが、それに対して日本がクレームをつけた事はない。そもそも歴史観が各国異なるのは当然の話であり、他国の教科書にクレームを言う権利等そもそもないのである。
扶桑社の教科書は偏向的で問題が多いと韓国は考えているだろうが、扶桑社の教科書は数多い教科書の中の一つであって、それを選択するか否かは使う側の自由である。国定教科書しかなく固定的な歴史観を国民に植え付けようとしている国にはそうした自由は理解出来ないのだろう。
韓国は今すぐ竹島問題の国際司法裁判所提起に同意すべきである。裁判で日本が負ければ、多くの日本国民は納得をし竹島問題は終焉する。不同意のまま不法占拠を続ける事は、北朝鮮による拉致同様に他国に対する権利侵害である。日本人の朝鮮民族に対する感情を更に悪くしていくだけである。
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